予測不能な展開、異形の2人の愛、スウェーデンの美しい自然…とかなり未知の映画体験の連続で非常に面白かった。
世間で「コンテンツ」として目に入る人間の裸体が美女のものばかりなのに飽き飽きしていたこともあり、「美しくない裸体」が画面を占拠していることにカタルシスさえ覚えた。
赤ちゃんが相当酷い目に遭うのは辛かったけど…
ヴォーレは人間に捕えられたトロルたちの復讐として犯罪を行っていたけど、そもそもトロルが精神病院に隔離されたことが中世から行われていた「取り替え子」への人間からの復讐だった可能性もあるよね。
「森に裸で暮らし虫を食べる」人々は、人間にとってみればやはり異常だし…
どちら側にもおそらく言い分がありそうな気がする。
運命の人を裏切っても、自分の中の正義を貫いたティーナは本当に優しく気高くかっこいい。
…けど、ティーナに子供ができたことで、再びどちらかの側かを選ぶ時が来るんだろう。人間社会では醜く、生殖もできず孤独な人生を送ることになるので、子供のためならフィンランドに行くしかないのかな…？
もっと敏腕捜査官として人間界で働くティーナの姿も見たいのだが……
