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ボーダー 二つの世界のDのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
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あのスウェーデンのホラー映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの短編を映画化。
どうしても無意識に見た目の美しさのフィルターにかかり、物事を判別してしまう社会に対するアンチテーゼが効いている。
その効用により、いつの間にか不可思議な世界へ誘われ、普段はこっち側にいるように錯覚しているのに、あちら側の方に偏っているのに気づく。いやもしかしたら、最初からあちら側だったかもしれないのに、だ。
北欧フィンランドを舞台にした、現実世界との「リアルな」寓話の世界。
今回のボーダーラインがどこに引かれているのか、その意味がわかった時、毎回時間をかけた特殊メイクによる「こしらえ」で撮影されたビジュアルの凄さに注目したい。
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