さすらい農場

ボーダー 二つの世界のさすらい農場のレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.7
獣じみた顔。( ◉益◉ )
その[異相の女]には人間の[感情]を嗅ぎ分ける能力が備わっているという…
顔面は呪われているし、能力は獣を通り越して魔物じみてます。(←言いすぎ)
キツネやヘラジカなど森の生き物からも異様に好かれており、ますます人間離れしたお方です。
どうやらムーミン谷から来た人らしい。
そんな主人公の前に現れたのは、明らかに[同族]のオス…かと思いきや??

生き物の姿カタチ生態はそれぞれ独自のものです。
そこに[美しい][可愛い]の価値観を持ち込んで干渉するのは自然を破壊する人間のエゴ。
品種改良され続けているペット達はまさにそれ。
駆除の対象である[害虫]も人間の都合による分類。

[動物の赤ちゃん]はカワイイ😍
[昆虫の赤ちゃん]はキモい😱
そんなの地球🌏の知ったことではない。

[自然界]とか言うけど、人間界も自然を変形させてコロニーを広げている[自然の一部]です。
ただ繁殖してるだけ。
環境に限らず、私たちは自らの心にも線引きして価値観や優劣で[境界]を作り、差別したがる生き物なんですね。

価値観を揺さぶる、あえての[醜さ]
雨降る森の湖のシーンを美しいと見るかおぞましいと見るか…観る者が試される映画なのかも🤢
現実的なファンタジーってホラーなんですね…