Omizu

父から息子へ ~戦火の国より~のOmizuのレビュー・感想・評価

3.5
【第91回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
ベルリン在住のシリア人監督が、シリア北部の家族に約2年半にわたり取材した作品。シリアの過激派組織「ヌスラ戦線」のテロリストである父と、幼いながら兵士として育てられる子どもたち。

「父から息子ヘ」ってそういうことか…

イスラム教に偏見を持っていたわけじゃないけど、これを観てしまうとやっぱり「聖戦(ジハード)」という概念は危険だなあと思ってしまう。当たり前のように父は息子たちが兵士、テロリストになることを期待している。

最後の学校のシーンを除いては女性が一切出てこなくて、成人女性に至っては全く出てこない。女性は外に出ることすら禁じられているらしく、「ヒジャブを着けてないなら子供でも殺していい」と平然と言う。

面白いか、映画としてよく出来ているかというと微妙なあたりだけど、よく取材できたなっていうのと、「父から息子へ」というタイトルの意味の恐ろしさが印象的。
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