一方で逃げる盗賊の一味のなかではドイツ語が飛び交いう。偽装した救急車は、あわや農民たちに止められる。だがそれは、地雷で負傷した仲間を運んで欲しいと頼むためだった。救急車のなかで錯乱して「戦争は嫌だ」と叫び恋人の名前を呼ぶ負傷者。彼が手を伸ばして、リリーマルレーン」ことダニエーラの髪を掴めば、その金髪はカツラで、彼女の髪は短く刈り上げられている。対ドイツ協力者/スパイへの見せしめなのだ。その姿をさらされたダニエーラは錯乱して、負傷者を救急車から放り投げてしまう。ドイツ兵は笑いながら、天井に「GOTT MIT UNS」(神は我らと共に)と記す。それはドイツ騎士団にまで遡り、ドイツ国防軍がベルトの留め金に標語として刻んだ言葉なのだ。