よこがおのみやのレビュー・感想・評価

映画館で予告を観てから楽しみにしていた作品。
筒井さん、とても好き。

眼に映るものだけが真実ではない。分かってはいても、世の中に溢れるマヤカシに簡単になびいてしまう現代社会。
信じる気持ちが強いほど、崩れた時の絶望と憎悪はどれほどのものか。

加害者に仕立てられた市子の片側の後ろに潜む思いがゾワゾワと伝わって、不穏な空気に緊張が続いた。

エンドロールへの繋ぎ方に息苦しさと耳鳴りがして、委ねられた余白がどうなのか考えずにいられないのです。