充分楽しめたけど、鑑賞中に"長すぎる"と感じていた時点で、完全にフィットする作品ではなかったかな。
ラップやラテン系音楽が好きならミュージカルパートは多くの人が楽しめるだろうけど(特にプールのシーンが好みだった)、それだけで全編引っ張れる程の強さがあったようには思えず、ストーリーの薄さが気になってしまった。スポットを当てるキャラクターが多すぎるために個々のエピソードの密度が小さくなってしまって、群像劇としては必ずしも成功していないように思う。
海外でマイノリティとして生活した経験があったり、カリブ諸国の歴史や米ラテン系移民の現状に関する知識があったりして間隙を補完出来る人でないと、完全には乗れないのではないかな(あるいは逆にそういった経験や知識があるが故に乗れないところもありそうだけど)。
