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DUNE/デューン 砂の惑星のpopcornのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.5
原作未読、リンチ版未見で、IMAXレーザーGTの環境で鑑賞。
ここまで画面の中に飲み込まれるような感覚を味わったのは、初めてかもしれない。これは、おそらくIMAX(その中でも池袋、エキスポシティのみのレーザーGT)での鑑賞か否かで、劇的に差が出るのではないか。圧倒されて終始鳥肌が立っていた。もちろん全部の情報を受け取れたわけではないけど、少なくとも素人目には細部まで丁寧で美しく、見惚れているうちに終わってしまった、という感覚だった。

劇伴については、ちょっとワンパターンで節操がないというか、もう少し抑制的でも良かったように思う。

物語としては、3部作(構想)の舞台設定としてなら文句は無い。ただ、このまま続編の制作がされなければ、本作のみの物語としての価値はほぼ無に等しいと言えるし、この点を捉えて評価が低い人がいることには納得する。また「一応単独の作品としても見られる」ようにすることも放棄した割り切った形なので、そのスタンスが気に入らない人もいるかもしれない。

それを踏まえても、かなり物語重視の鑑賞スタイルである自分が画的な快楽(のみ)でのめり込んでしまうぐらいのパワーはあると思うので(嗜好として監督の画作りや作品世界自体が合わなければどうしようもないけど・・)、評価が分かれていて鑑賞を迷っている人も、もし可能であればIMAX(更に出来ればレーザーGT)で見ていただいて、体験してみて欲しい。

一刻も早く続編制作がされることを願うばかり。
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