見せ方によっては重くなるような移民の問題をミュージカルに落とし込むことによって、カジュアルにして観る人が受け入れ理解しやすいようになっていた。
私自身日本にずっと住んでいて、日常生活する中で関わるのは日本人もしくはアジア系ばかりのため、人種に関する問題を意識することは少ない。
しかし、欧米などでは移民のいる社会が普通であることを考えるとそこから生じる問題も日常茶飯事なのだろうと考えさせられる面もあった。
印象的場面は宝くじの場面。
当たりくじを持っている人が出てこなかったことに対して落胆するのではなく、「みんなが夢を持っていることが分かったからよかった」と言う趣旨の発言をしており、作品のテーマの一つでもあろう「夢・目標」と言う部分についての主人公の前向きな考え方が知れてよかった。