チダ

イン・ザ・ハイツのチダのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

曲変わる度に顔溶けるんか?ってくらい泣いてた "人生"すぎる
ラテンミュージカル、パワフルでポジティブでメチャクチャいい!人生のビターさに苦しみながらそれでも楽しく越えようと歌う登場人物たちのパッショナブルなエネルギーに惚れ惚れする
後半の「こんな時なのに歌って踊ってる場合か!?」ってマジレスに対して「こんな時だからこそ歌って踊ってんだよ!」ってレスも良かった
苦楽をこれから味わう子供だけじゃなく既に苦楽も酸いも甘いも知ってしまった大人たちにも何度でも夢を、希望を見せてくれる煌びやかなミュージカルというジャンルのパワフルさ、やっぱり大好きだな…って改めて思った

裕福な家庭はけして多くないだろう移民系のコミュニティの中で「小さなことが尊厳を保つ」って語ってくれるおばあちゃんの人生の重なり、おばあちゃんの走馬灯のシーンも併せて呻きながら観た おばあちゃん、好きだなあ…
960万の受け取り手が出てこなかった時も「それでも自分にみんな夢があるってことに気づけたからいいじゃん!」って曲が終わるのもなんてパワフルで太陽みたいなあかるくやさしい考え方なんだ…って感動した そうじゃんね 誰だって叶うなら見たい夢を持ってるんだ…
画作りも決まりに決まっててよかったな…停電後全部好きかも 熱帯夜の重苦しさと編まれるように描かれる人々の元気さと明るさ 真っ暗になって光を失っても花火を楽しむ強かさに勇気付けられるというか 本当に元気が出る映画だ
ヒロインが大学戻るところだけちょっと刺さらなかったというかえ!?根本的には何も解決してなくね!?って思ったけどまあ 戻ってからみんなの姿を見て考え方を変えようみたいな…
「大学へ行く夢」を「移民の子の市民権のために戦う夢」にしたよみたいな感じだったのかな それも素敵だね

全然関係ないけど後半、憧れの海を前に登場人物たちが直立で歌うシーン 舞台っぽいっていうかなんか違和感?あるな…と思ったら元になってるのがブロードウェイミュージカルなんですね 「っぽい」演出だ…!ってあとから腑に落ちた
一回舞台で見てみたいですね
チダ

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