ドスティ

イン・ザ・ハイツのドスティのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
4.2
ラテン系移民が情熱的に歌い踊る舞台の映画化で最高!

リン=マニュエル・ミランダの音楽は勿論素晴らしいし、ジョン・M・チュウ監督のミュージカル愛を感じるダイナミックでマジカルな演出や現実の社会問題を盛り込む手腕もお見事。
故郷を誇りに居場所を探す姿が心に響く。

アンソニー・ラモスはじめ役者陣の華やかなパフォーマンスに拍手喝采。
男性に比べ美女ばかりでカラリズムも感じたけど、お祭り騒ぎを楽しみつつジェントリフィケーションで変わり行く町と人々、忍耐と信仰を胸に苦しい人生を振り返るアブエラ、抗議デモに参加するソニーなどを通し深みがあり良かった。

ピラグア売りとして存在感を発揮するリン=マニュエル・ミランダのライバルが初代ベニーのクリストファー・ジャクソンで、電話の保留音がハミルトンの曲だったりも嬉しい。

大好きステファニー・ベアトリスに、J.Loの元夫でスター歌手マーク・アンソニー、ドラァグクイーンのヴァレンティーナまで登場!

ヒップホップ版RENTと当時評され、今作に初代ミミのダフネ・ルービン=ヴェガが出演してるのもポイント。
2010年(遠い目…)のオリジナル版来日公演を国際フォーラムで観た思い出深い作品なので、本当は映画館へ行きたかったけど最近はブロードウェイどころか劇場から足が遠退いてしまった。
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