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THE INFORMER/三秒間の死角のmasaccoのレビュー・感想・評価

THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)
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北欧ミステリ小説が原作。この「ストックホルム市警のエーヴェルト・グレーンス警部」シリーズが好きで徐々に読んでいるんだけど、原作の「三秒間の死角」はシリーズ5作目。上下巻900ページにも及ぶ長編小説を113分にどうまとめるのかと思ったら、いろいろ違ってた。
脚色というより、翻案?
小説は、エーヴェルト(映画だとコモンが演じてたNYPD警部)とピートが主な語り手だけど、映画はピートが主役でエディは脇を固める感じだったね。
もちろん、舞台はスウェーデンからアメリカへ。
トリックのシーンは大幅にシンプル化され「三秒」の要素も無くなってたし。にもかかわらず邦題に小説のタイトルくっつけちゃってややこしい。
黄色いチューリップはかろうじて出てきたけど。
ロザムンド・パイクが演じてた潜入捜査担当者は、小説だと男性だし。もう1人男女逆転してたな。
奥さんのソフィアの人物描写、重要度が増してるし。
息子2人が娘から1人に変わってるし。
…などなど、いろんな違いを比べて観るのが楽しかった。
骨子だけ活かしてコンパクトにまとめられてて良かったと思う。
ピート役のヨエル・キナマンの大きな目と大きな筋肉、ソフィア役のアナ・デ・アルマスの瞳の色と下唇が魅力的だった。
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