テーマは自分好みなんだけど、人物の背景描写が甘く全然のめり込めない…情報屋と麻薬組織の心理戦、それはFBIと主人公の間抜けさによりしっちゃかめっちゃかに。
所々いいところもあったと思うんです。だけど、それをかき消すぐらい、この人たちは今何をしてるんだろう状態が続きすぎて作品に没入できませんでした。
あらすじとしては、刑務所で服役中のジョエル・キナマン演じる主人公のピート・コズローが、自由の身と引き換えにFBIの情報屋として麻薬組織に潜入するという冒頭。
予定にない行動をとり、作戦は大失敗、ってかもっと戦略的に緻密に計画立てるべきでないかい？アナ・デ・アルマスの演じる嫁のソフィアも愛する夫が自由の身になれるかどうかという境目にいるのに勝手な行動取って目障りだし、FBIのウィルコックスにしても詰めが甘い行動があるわあるわで、演技派ロザムンド・パイクの無駄遣い。
個人的には一番好印象だったのがコモン演じるNY市警のグレンズ。奥様ソフィア救出の場面はアクションシーンとしても見応えがありました。
そしてラストの終わり方…何？続編ありきですか？
とりあえず人物に感情移入できるように、背景設定をしっかりと映像やセリフで見せて作品に没入させてほしいものです。
ジョエル・キナマンは終始ずっとカッコ良かったです。
