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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明のSSのネタバレレビュー・内容・結末

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ドン引きしました

アニメ一期の続きだったので視聴しました。設定は面白いのですが心理描写が雑すぎて色々とついていけないのでこの映画で離脱しようと思います。

決してきつい描写が無理なわけではないのですが、見ているうちにだんだん作者がこういうグロさや可哀想さを描きたいだけの作品なのではないかという雰囲気を感じてしまい冷めてしまいました。そう感じたのはアニメ一期の第三層でリコとレグが原生生物の巣に入ってしまうシーンです。動物の生態上、巣の周りを食べカスやフンで汚すことを好むものはあまりいません。アビスの生物やアビス自体の設定はとても重要だと思うので、そういうところの取材をしっかりしておらず、むごいストーリーばかりが増えていくのは、なんだかアビスが急に薄っぺらい設定のように思えてがっかりしました。
もはや未熟すぎるリコがすんなりアビスの冒険に出発する設定も、「子どもが可哀想な目にあう」ために無理やり旅に行かせたのではないかと思うほど作者に対して不信感を抱いてしまいました。

出てくるキャラクターは子どもばかりなのに、裸づりや性的な反応を笑いとして盛り込むのも好きではありません。物語に必要ありますか?私はそういう趣味はないので何も面白くなかったです。

あれだけのことがあって次に進もう!と切り替えられる主人公たちにも感情移入できず、やるせない気持ちでいっぱいになりました。

ナナチに対して批判的なレビューがほとんどないのも驚いています。カートリッジの製作まで手伝っていたのなら、黎明卿がどんなにやばい人なのかわかっていたはずです。そこに戻ることをあっさり受け入れたのはあまりにも愚かな行動ではないでしょうか。ミーティのストーリーは何だったのか、、リコとレグがミーティのようになってしまうことを恐れて泣き喚いて反対するくらいの描写は必要だったのでは?第五層まで辿り着いた赤笛の子どもと特急遺物。ボンドルドの研究対象にならないはずがありません。少し考えればわかるはずです。特別な作戦もないのに、、この作品の登場人物は全体的に愚かすぎます。

今まで散々アビスの神聖さや人の力ではどうしようもできない恐怖を軸に物語が進んでいたのに、ラストダイブ前に待ち受ける最大の困難が人間というのもまた、それでいいの?と突っ込みたくなりました。
しかもボンドルドの生命線は壊さず生かしておく。プルシュカのために泣いたリコの涙は何だったのか。開いた口がふさがりませんでした。
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