モモモ

ゴーストバスターズ/アフターライフのモモモのレビュー・感想・評価

4.1
YouTubeのサムネイルネタバレでオチを知っていた&2016版の扱いに不満があったので公開日の鑑賞は見送っていたのだが…先週のバイオハザードと同じくIMAXが1週間で終わってしまうスケジュールだったので滑り込みで鑑賞。
本作は「続編」で2016年版は「リブート」である、という心の整理や棲み分けが出来る清々しい快作だった。
とにかくマッケンナ・グレイスの「主演としての画力」が半端な物ではなく、今後20年は看板を張り続けるだろうと言う確信を得てしまった。キャップとアントマンと共演した凄まじい子役よ。
ジョブナイル物に挑む上で群像劇にするのではなく、兄には「恋愛感情」を主軸にした、妹には「はじめての友達」を主軸とした「男女バディ」で攻める構成が本作をシンプルかつ明快な物にしてくれている。
そうした様々なバディが最後には混じり合い「チームとして闘う」ゴーストバスターズの基本に立ち返るのだから、痺れる脚本構成としか言えない。
「アフターライフ」というタイトルが示す通り、本作の「その後」の物語であり、人生の終着の「その先」を明確に肯定する作品である。
「ゴーストバスターズ」でしか出来ない「久方ぶりの続編」であった時点で本作には価値がある。
映画として突き抜けた瞬間がなかったとは思うが、堅実に誠実に作られた作品で、鑑賞中は穏やかに作品の世界に没入する事が出来る。
あのラストも「この位サラッと描くのがゴーストバスターズの空気感だろ」とも思えて妙に癖になる。
街中でもカーチェイスで魅せる「ガジェット」のワクワク感が最高&最高でした。
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