ユーライ

劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイターのユーライのレビュー・感想・評価

4.0
『閃ハサ』の来場者プレゼントで観る。比べると当たり前だけど結構似てる箇所がある。軍隊の拠点、戦艦が海上に隠されている辺りとか……。相変わらず情報の氾濫が凄まじい、TVシリーズより分かり易いとは言っても普通の映画やアニメと比べるとやっぱり難解だよ!富野的文法である総集編映画、ファースト三部作を樋口真嗣は「オペラ」と呼んでいたが、この異様な速度は変。ただ前より手を掛けて流用感は減じている。宇宙に進出した人類を描くSFとして、描写可能な世界観の構築の細かい部分まで手を抜かない覚悟を感じられる。定型的に適当にやっている風では一切ない、人種的科学的宗教的な発生を想定されるあらゆる細部を考え抜いている。モブの一人一人まで手が入っていてここが他のロボットアニメと一線を画している部分なんじゃないか、ただシリアスなだけではなくて、ボーイミーツガールの冒険ものとしての緩さも担保しているのがらしい、倫理観の違いもあるだろう。タイトル通り最後の見せ場でコアファイターが先行するのは、ベルリという無鉄砲な少年一人が世界(セカイではなく)を変えていく図そのもの、身体性の拡張、メタファーとしてのロボット。姉弟(らしい)アイーダとの関係の機敏の出し方、女と男、股間からファスナー。スーツを脱いで褒めに行くシチュエーションの生々しさ、影で一人で泣く惨めさ、その前をオッサンの整備士が横切る。どいつもこいつもアクティブ過ぎる。泣いて笑ってよく喋る。キャピタルガードとアーミーの関係って連邦とティターンズ的なやつかな、と適当に理解。
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