たむ

魔女がいっぱいのたむのレビュー・感想・評価

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)
3.0
『テネット』以来ではないかと思いますが、スクリーンでハリウッドメジャースタジオの新作を観れる!というのは、当たり前だったことが実は、大切な事だった!と気づかされます。

ロバート・ゼメキス監督、アラン・シルベストリさんの音楽‼
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の心踊る映画体験再び…では残念ながらないですが…。
ロバート・ゼメキス監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から『フォレスト・ガンプ』である程度自分の中でエンタメを極めてしまったからか、その後は基本的に変な映画しかないような気がします。
それでも求心力があって、変な中でこそ光る独創性もあったりします。

両親を亡くした子供がグランマと共に魔女に出会って戦う、というのが主なプロットです。
ロアルド・ダールさんの原作の、言ってしまえばおとぎ話の残酷さを全面に押し出しながら、ブラック極まりない作品が出来上がっています。

そのブラックさが、合う人はとことん楽しいです。
『マーウェン』もそうでしたが、本作でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のセルフオマージュがあります。
実はこの監督は、人間のえげつない感情の方が興味があって、うまく描く時があります。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな娯楽映画をまた観たいと思いつつ、本気で娯楽要素取っ払って、そんな感情を描く映画を観てみたい気もしますね。
たむ

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