きゃしぃ

レオンのきゃしぃのネタバレレビュー・内容・結末

レオン(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

幼い頃に観て、全く良さが分からなかった本作。たまたまテレビでやってたので、途中から観てまして、今ようやく価値がわかったwこの理解力のなさw


下記は後半30分くらいしか見ずに書いたものなので、無視してください。
ただの妄想と忘備録です(^^;


今回見ていて、腕の良い殺し屋という職業に、捨て身でありながら生へ執着しているというジレンマを感じた。
人生のドンづまりでひとり、生きるか死ぬかの博打を打ち続けている(でも本当は生きたいから生きてしまう)彼は、もう誰かにどちらかはっきり決めてもらいたかったのかもしれない。
それがマチルダという少女だったんだと思う。

少女は自分の頭にまともな未来をよぎらせた存在であり、なおかつ自分に死の理由を与えた存在でもある。
不幸なレオンに神が審判を下したじゃないけど、少女(しかも処女)は神のメタファーなんじゃないかなーと。(もののけ姫のシシガミ様的な。)

(少女にとったら、なくした家族の愛情を恋した男に埋めてもらいたいぐらいの単純で短絡的な動機だったのかもしれないけど。全編見てないしそのへんは謎。。)

とりあえずレオンはロリコンじゃないという理由がわかっただけ、わたしは成長していると思ったw

あの育ちすぎて不格好な植木鉢。
それは大地に根を思いっきり伸ばして、陽の光の元で生きていきたい、というレオンの深層心理そのもの。
絵的には孤児院(?)の庭に草植えてるだけなのに、そのラストシーンはとてつもない安堵感を与える。
人を殺しすぎたレオンの肉体はもうこの世に無いけれど、神によってその魂は救われた、という意味か。
後半ちょろっと見ただけでこの深さ。さすがカルト的人気の映画だけあるわ。


あと、カメラワークが面白い。
ワンシーン入魂!がビシバシ伝わってくる。ああ、これ、こういうのが面白い映画だなって思う。
《カメラワークはセオリーどおりにして、ストーリー伝えられればいいや》じゃない、心のこもったカメラワーク。
大事だなー。。
きゃしぃ

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