ブライアンは薬と酒を断つ為、女友達アナの助けを借りて元妻所有の山荘に籠るがやがて不気味な幻覚を見初め…というストーリー。
ゲオ先行レンタル作品のサイコホラーです。物語の大半は薬と酒を断つ為に山荘に籠ったブライアンが彼を怪しんでちょっかい掛けてくる保安官にイラついたり薬を見つけて即飲んだり、幻覚を見て女友達に泣きついたりする姿が描かれます。この主人公のブライアンが本当にダメダメで何度も薬断ちに挑戦しているようですが、全然薬断ちする気がないんですよね。アナとの会話で以前山籠もりした時に一夜の過ちがあったようで、アナに会うのが目的になっている感じです。でも、「今度こそやめるから…」が口癖になってるっぽい所とか妙にリアルです。
終盤までのホラーっぽい要素はブライアンが見るミイラ化した女性や首無し少女といった幻影だけですね。
そんな風に終盤25分まではダラダラとヤク中ブライアンがジタバタともがいてる姿が描かれますが、そこから急転直下でショットガンで吹き飛ばされる下顎や顔に突き刺さる包丁、粉砕される顔や包丁で首切断等のゴア描写が連発します。
そこから迎えるラストのオチでそれまでのブライアンが幻覚見たりする描写の中や山荘の間取り等に伏線が仕込まれていたのに気付きます。まさかこんな時系列いじくったトリッキーな仕掛けが施されているとは思いませんでしたよ。ドラッグダメ！ゼッタイ！というテーマがよく伝わってきます（爆
終盤までは冗長ですし、好き嫌いは分かれると思いますが、ゲオ先行レンタルの中では当たりの部類に入ると思います。
