ピヨ彦

メトロポリスのピヨ彦のネタバレレビュー・内容・結末

メトロポリス(1927年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず1927年公開の映画ということに驚き。
資本主義vs共産主義の構図がよく読み取れます。
1917年にロシア革命があった影響で、この時代は資本主義と共産主義のあいだで人々は揺れ動いていたんだろうなと想像します。
ドイツはこの後、ヒトラーが台頭して全体主義へと突き進んでいきますが…。

舞台は作品公開当時の1927年から100年後の2026年という設定ですが、すでに現代を予想したような高層ビル群と大量の自動車、それを支えるエネルギーを生み出す地下の労働者、人造人間のロボットが登場したのが驚きでした。
この人造人間のロボットは、『スター・ウォーズ』のC-3POのモデルになったらしいですが、個人的にはウルトラマンにも似てるなと思ったり。

「頭脳と手の媒介者は心でなくてはならない」
という作品のメッセージがとても印象的でした。
公開から100年ほど経ち、作品の舞台となった2026年に近づいていますが、資本家と労働者が心で繋がる時代はいまだにやって来ていません。
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