サイレントモノクロームで、『SF映画の原点にして頂点』とされる作品。
「手と頭脳はたがいに思いやりを持つことで理解し合えるのだ」、という台詞が印象深い。登場人物は労働者と資本家に明確に区分され、資本主義と共産主義の対立構図を描く。テクノロジーの進歩への脅威も感じれましたね。
本作で有名なのがアンドロイドのマリア。シャープで均整のとれたプロポーションのマリアは、『映画史上最も美しいロボット』、と称されるだけの造形美がありましたね。
アーティスティックで耽美的な映像だけでなく、役者陣のオーバーアクションや多数のエキストラを使用した、躍動的で力強いヴィジュアルも素晴らしや。
それにしても、1920年代当時の人間と現代人、なんら変わりないのが驚き。