おバカ犬

メトロポリスのおバカ犬のレビュー・感想・評価

メトロポリス(1927年製作の映画)
3.5
1927年の映画とは!『メトロポリス』をレビューだ。無声映画を丸々通して観るのって初めてだな。どうせなら完全復刻版を観たかったが入手困難なのでしょうがない。

"大都市メトロポリスの権力者ジョン・フリーダセン、その息子フレーダーはこの街を運営するため地下で働かされている労働者の存在を知ってしまう。労働者の不満を抑えるため、社長は労働階級の美女マリアを利用するのだが、科学者ロトワングの企みで事態はあらぬ方向へと向かう"

当時は差別問題とか今よりも顕著だったでしょうね。そんな中フリッツ・ラングにより爆弾のように投下された一作である。まぁ今も現状はそんなに変わってないよね。貧富の差は広がるばかり。なんか久々に映画観てゲンナリしちゃった。

100年近く前の作品だが迫力も十分。SFシーンなんかも当時としての技術力を最大限活用して撮影したかと思うと熱くなるね。アクションシーンを早送りにして疾走感を与えているのもいいね。そしてシナリオに無駄がない。もしかしたら150分ある復刻版は無駄だらけかもしれないけど笑

アンドロイド版マリアの美しさと邪悪さを兼ね備えた笑みが忘れられない。今でも労働者階級同等のオレにこんな美女が派遣されてこないかな!以上!
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