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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場のrapunzelのレビュー・感想・評価

4.3
フィンランド🇫🇮✖️ソ連との継続戦争(1941-1944)

迫力あるすごくリアルでまるで戦争を体験してるかのような映画。 

💡1940年にフィンランドはソ連と戦い、ヴィープリ県やカレリア地方などを奪われて、2万5千人の戦死者を出します。これが冬戦争。(この冬戦争で有名なスナイパーがシモヘイヘさん。身長152cmと小柄なのに542人も殺害。しかもスコープなし。吐く息が目立つから口に雪つめてたとか。) この冬戦争でとられた土地を取り返すぞってことで1941年にまた戦争が再開。これが継続戦争でこの映画のテーマになります。

👉🏼ドイツはソ連と戦ってたので、フィンランドはドイツと手を組みます。

👉🏼私の大大好きな銃、Suomi kp/-31が大活躍。
フィンランド製のSMGでrate of fireがなんと770rpm !!超高性能です。でも、そのかわりめちゃくちゃ反動が強いからリコイルコントロールが難しい。しかもこの銃はSMGだから距離が遠いとめちゃくちゃ当たりづらいのにこの映画では、ロッカというおっさん歩兵がスナイパーなみに遠距離からソ連軍を皆殺しにしてて驚いた。

👉🏼10月1日にペトロザヴォーツクを陥落させて
兵士達はしばらく滞在します。そこでのとある兵士がソ連の女の子といきなり恋に落ちます笑
この恋愛が胸キュンでした🥺

👉🏼後半からはフィンランドの兵士達がどんどん死んでいきます。ソ連軍が目の前に迫っててしかも戦車。でも上の軍部は防衛しろ!の一択。だから撤退することは許されない。勇敢にもグレネードを投げながら弾を撃って突入していた若者がいたんですがさっきまで喋ってたのに塹壕で立ってたから一瞬で胸を打たれて死んだり、大尉がやけくそになったのか叫びながら走って突撃しようとするけど案の定すぐ撃たれて死にます。死は本当あっという間。むなしい。
救護車も撃たれて本当地獄。フィンランドは何で戦車を使わなかったのかな?最後の辺りに、精神論をふりかざして、ひたすら防衛しろ!逃げるな!っていいながら若者を平気で撃ち殺した軍の偉いおっさんがソ連のT34にひかれたのは笑いました。みんな上の言いなりになるしかなくて貴重な命が失われていく。誰も無駄死になんかしたくないよね🥺 硫黄島を思い出しました。
フィンランド軍は機関銃、地雷か、グレネードしかないなんて。

👉🏼地雷で音がキーンとなったり、塹壕の中の様子(トイレもありました笑)、森での戦い、食事(馬肉スープ)など本当に全てがリアルに感じました。
素晴らしい映画に出会えて本当に感謝🙏💗
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