幕末の時代の流れについて予備知識が無いと付いていけない場面があると思われる。
時代の移り変わりに大きく関わる出来事や人物が作中にものすごく多いのにも関わらず、それが名前だけの語り部でサラッと流れるので、「その人が何をしてこういう日本の流れになった」がわかってないとツラいかもしれない。
幕末で日本が大きく揺れ、移り変わり世の中が変わっていく中、翻弄され最後まで「誠」と「新撰組であること」をつらぬき、変われずに死んでいったサムライ、土方歳三の語りを中心に描かれいる。
岡田准一の殺陣は綺麗で早いし、見応えがある。池田屋事件の血だらけで鬼気迫るシーンも良かった。
新撰組の役の人はみんなとても良かった。
伊藤英明の芹沢鴨は豪快で無骨で、鈴木亮平の近藤勇は隊長感があり、山田亮平の可愛い沖田総司は最初どうかな?と思ったけれど後半の病床からはめちゃくちゃ良い。ウーマンラッシュアワーの山崎は独特で彼にしか出来ない。みんな良かった。キャラが合ってる。
あとはもうちょっとそれぞれの人間関係の構築や感情に深掘りして欲しかったけれども、5センチ✖️2冊分の文庫本を2時間半で纏めるには、まぁそこまで出来んし、仕方ないと思う。
見応えはある。