原作既読。あまりに昔過ぎて忘却してますが。
良くも悪くも後世に多大な影響を与えた名作、司馬遼の土方像を岡田が演じるという観ないわけにはいかない作品。しかも×原田監督の名コンビによる実写化。期待しないわけがない。
が、蓋を開けるとそりゃあの原作を元にしっかりと重厚に撮るとこーなるわなっていう。ケレンみは確かに要らないんですが、キャラに寄るわけでも原作によすぎるわけでもなくバランスを取ろうとした結果、テンポの悪さが気になりました。もっとサクサク進めてもよかったのに。それか編集で落とした部分がしっかりあるとまた印象変わると思うので是非ディレクターズカットで観たいです。
ただ、みんなあくまで燃えよ剣の中でのそれぞれを生身で存在してたかのように演じてて、それをそんな風に撮ってるからリアリティではないんですがナゾにリアリティさが出てるのは良かった。キャスティングは、キャラモノによらないため派手なメンツすぎないのにおさえるところはしっかりおさえてて。岡田、鈴木亮平、山田の3人がメインってだけでもう良すぎでしょw完全に土方になってる岡田が最高だし、鈴木亮平も山田涼介もしっかり近藤・沖田を演ってて。勿論他の伊藤英明の芹沢や山田裕貴の慶喜等々もよかったですし。あと柴咲コウはやっぱ画力というか華がありますよね。
あと、個人的には、ノ定の件と菊一文字の件をしっかりやってくれてて嬉しかったです。
というわけで後世に数多の2次創作を産み続けている新撰組という存在のフィクション物オリジナルといっても過言ではない司馬遼燃え剣、しっかり実写化していただきありがとうございました。
