なんだかゲイのイメージが先行して
いたけれど、性差なんて吹き飛ばす、
とても良い恋愛映画でした。
浮雲のような主人公に
8年越しの片想いをしていた後輩。
せつなすぎて泣けましたね。
この主人公を長く射止めておくのは
かなり至難の技のはず。しかし、さまざまなことを乗り越えて、やっと近い存在になれたとしても、深すぎる愛と嫉妬に震える後輩。後輩側の気持ちが痛いほど分かって、ラスト40分を観るのに
かなりの気合いが必要でした。
どこか所在のない大倉くん演じる
主人公も良かったけれど、
成田凌が圧勝。
彼でなければ、これほどの純愛を、
固定観念をなくして観られなかった
気がする。美しくて、せつなくて、
かわいくて、嫉妬深くて。
あの表情や佇まいの良さは、
俳優として最強クラス。人気なのも
納得だし、人間の本能をくすぐる
愛らしさは罪深くもある。
大倉くんは、初めてきちんと拝見しましたが、美しさの中に、しっかり人間くささもあって、魅力的でしたね。
2人がひたすら美しいことで
性差の概念を吹き飛ばし、
純粋な恋愛物語に集中させてくれた
気がします。
女であれ、男であれ、
自然に任せて恋愛に向き合っていたら、
こんな形になるのも自然だと思う。
人間として向き合うことの結果のような
物語でもあるから、
いろいろな人の背中を押して
くれるのでないかと思います。