やかじょ

窮鼠はチーズの夢を見るのやかじょのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
2.9
なぜ今ひとつだったか、ということは明白で、今ヶ瀬も先輩も苦手なタイプだから。断れない、を言い訳にふわふわと人の間を渡り歩く先輩もどこまで行っても不安で相手のスマホをチェックして益々不安に陥る今ヶ瀬もどちらもなるべく関わらないようにしてきた人種だ。

面白かったのは、今ヶ瀬と美人の元カノがバチバチとやり合うところ。
なかなかにきついパンチの応酬が続き、先輩が来てからもお互いの力を緩めない。そうしてまで手に入れたいともがいたところで先輩なんてどうせまたふらふらするに決まっているのに。

あと最近セックスシーンに不満があるというか不要じゃんと思うことが多いのだけど、今回でいうと不倫相手とのシーンはいらなかった。
配偶者や婚約者とのそういうシーンはなく、「好き」な人に対してはそういう描写がなく、向こうから押されてなんとなく始まった関係に対して性描写がある(それでしかつながりがない)ような印象を受けた。
でも描きたかったものってそうじゃないだろうから、前半部分については不要で後半部分だけに使えば良かったのにと思った。