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窮鼠はチーズの夢を見るのharuのネタバレレビュー・内容・結末

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます



原作を一切読まずに、事前の情報はネタバレなしの純愛という前評判だけ見て鑑賞。

来るもの拒まずのチャラ男ノンケと粘着質メンヘラゲイのくっついたり離れたり、また多分くっつくであろうお話だった。

濡れ場が思いの外多くてびっくり。アイドルもここまでやるんだね。ノンケなのにすんなり挿入できてびっくり。BLっていうよりもドロドロ系女性向け漫画感があった。いい意味でリアルじゃなくてよかった。アキラ100%並にいい感じで局部が隠れるの、BLドラマあるあるなんだと思うんだけれど、いつもアキラの顔がチラついて笑う。

ノンケ堕ちの王道、ゲイにハマって女性じゃ勃たなくなるの、くるなくるなと思ってたらきて笑った。

本当にこんなに流される人いるのかしらってくらい、あっちにフラフラこっちにフラフラで面白い。傷心の大伴が二丁目のバーで泣いていたところを慰めようとしたイケメンにも流されるかと思ったけれど、そこは流されなかった(いや、そこは流されろよ笑

今ヶ瀬の喫煙シーンが異常に多くて、禁煙前だったらめっちゃ吸いたくなっただろうなと思う。食卓の上に灰皿のせたまま食事するのと、咥え煙草で料理するの違和感。大伴が禁煙者だったから、あれは絶対嫌だと思うんだけれどなぁ。

前評判で純愛と聞いていたんだけれも、どのへんが純愛だったのか疑問。登場人物がほぼクズで笑った。嫁は嫁で不倫してたし、大伴の元カノも性悪で、たまきの父親も婚外子いて、え、お前もクズかーいみたいな、出る人出る人みんなクズ。たまきちゃんはあざと可愛かったかな。

嫁と住んでいた大伴の部屋がモデルルームみたいで綺麗。独身後の引っ越し先もコンクリ打ちっぱなしでオサレ、今ヶ瀬の部屋もインテリアがオサレ。あと白子海岸行きたくなった。

共感できる登場人物が誰もいねぇ……ってなったけれど、今ヶ瀬のクズほど愛しいと思う気持ちは、わからなくないかな。(好きになったのがクズだったのか、クズだから好きなのかわからんが……
クズって可愛いよね。総括すると、突っ込みどころ満載でなかなか面白かった。
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