《分速7000回転スピードの向こう側へようこそ》
【Ford VS Ferrari】2019年製作
★★★★☆ 4/5点 4.2
11月30日鑑賞。
2020年 389本目。
#2020映画メモ
スピードカーの王者”フェラーリ”社に対し
平凡大衆車の”フォード”社が金で買収案を持ちかけるが一蹴。
プライドをズタボロにされた当時社長のフォード二世が世界的レース”ル・マン24時間耐久”での必勝をエンジニアのシェルビーに指示。
そこで目をつけた破天荒な天才レーサー ケン・マイルズと組んで社内政治に揉まれながらも最強のクルマを作り上げていく。
これはモノづくりに関わる全人類が観るべき。
「世界で一番速く耐久性があるクルマ」
このシンプルだがエベレストより高いテーマに
大企業病のフォードが取ったのは「金」で解決。
ところがそんなに甘くない。
では自社製で作り上げようとするもプライドの固まりの経営陣は
売れないクルマには興味無し。
プライドズタボロのフォード社長とシェルビー&マイルズの思惑は一致しているのにその間の経営陣との利害関係は正反対。
直前で方針が変更するなど思うような成果が得られない状況は
自分が昔いた自動車会社のそれとデジャブ過ぎた。
ただのレース映画と思ったら大間違い
会社vs会社のビジネスバトルあり
相棒同士のヒューマンあり
困難を乗り越えていくスポ根あり
最後の幕切れで痛感する実話ベースあり
ただやっぱり主要素はレースバトル
分速7000回転のエンジンが奏でるエンジン音とスピードの向こう側の世界は必見。
2019年製作の映画の中では傑作に入ると思う。