ロールシャッハ

フォードvsフェラーリのロールシャッハのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.8
「優勝より友情を選んだ」

車に関して知識がない上にレース映画に少し抵抗がありましたが、経営陣たちと闘うヒューマンドラマで熱い映画でした。
組織に所属したことある人なら誰しも熱いもの感じられると思います。

しかも、マット・デイモン&クリスチャン・ベールという組み合わせは、自分にとって反則級。
だって、あのジェイソン・ボーンとブルース・ウェインだよ!笑
(孤独なファイターの二人がタッグを組むという笑)

元レーシングドライバーで話術を得意とするセールスマンのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)と、
芸術性ゆえの頑固さと凄腕の運転技術を兼ね備えるエンジニアのケン・マイルズ(チャンベール)のチームvs.フォード経営陣。

途中で故障したブレーキも部品の一部で、取り替えても問題はないと言い張る。
フェラーリチームのストップウォッチ盗んだり、ナットを近くに落としてみたり、
シェルビーの戦略に度肝を抜かれましたが、
3分30秒6という理想の一周を達成したケン・マイルズが速度を落とした時がグッと胸に刺さりました。
何かを完成させる時、まとめる難しさ、妥協点に直面する。
どんな仕事でも付き纏ってくる宿命なのではないかと、、、

レース後、マイルズとエンツォ・フェラーリが目線を交わした時、完璧を求めた者同士が高い位置で共鳴し合った瞬間だった。
シェルビーとマイルズはより上を目指して観客の流れとは逆に歩き始め、次の改良点を話し始める。彼らの戦いはこれからだ。

あと何よりジェームズ・マンゴールド監督のGT40の写し方が素晴らしかった!
なんか、どう見ても西部劇なんだよなぁ。
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