千利休

フォードvsフェラーリの千利休のレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.0
これはIMAXで観たかった...。池井戸潤作品を彷彿とさせる労働者ドラマに熱いスポ根魂を宿した本作。なんともガソリンの匂いがプンプン漂ってくる作品であるが、ストーリーはド直球というわけではなく、それがなんとも魅力的。まず、明らかにフォードvsフェラーリの構造はフェイクで実際はフォードvsフォードであり、そしてまたGREAT AMERICAを体現しただけのドラマでは決してない。2時間半の長尺だが、内容の詰め込み具合が丁度よく、気持ちよく"乗れる"。ただし、衝撃のラストはやはり予想外すぎて若干興醒めしたし、演出面でももう少し新しい特別な要素を孕む余地はあったとは思ってしまった。それでも、レース中の緩急の気持ちよさには間違いなく中毒性がある。5Gの到来。
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