面白かったけど、マーク・ゲイティスの演技が迫真過ぎてちょっと辛い。
インターバルを挟んでからは、そこまで辛くないけども。
ジョージ3世のハノーヴァー朝は、エキセントリックというかちょっとアレな人たちが王位を継いでいた時代で、ジョージ3世はその中で唯一まともな王様。一説によると、本来の自由な性格を押さえ込んで良き王であろうとしたことで、無理がたたって精神を病んだって話もある。結末も舞台版は史実とは少し違っていて現実の方が可哀そうな王様だと思う。
当時の医療なんて現代医療とはかけ離れているので、素人目にみてもあり得ない治療のオンパレード。拷問にも見える治療をリアルに演じるマーク・ゲイティスの演技は、喜劇役者としてコミカルなお芝居が多い人なので見応えがあります。辛いけど。
時代は中世なので時代物ではあるけど、現代の作家であるアラン・ベネットの戯曲なのでシェイクスピアのような古典作品とはまた違った魅力があります。辛いシーンもあるけれど、笑える演出も随所にあるし医者をの配役を女性にしているのも面白いです。全員兼ね役で議員もやってるんだけど、演じ分けが凄くうまい。
また、見る機会があれば細かい所を色々とチェックしてみたいな。