サマーキャンプ中、呪いのマスクの影響で殺人鬼になってしまった主人公が友人のホラーマニアに電話で助けを求めるスラッシャーコメディ。

監督は「ANIMAL」のブレット・シモンズ。
主演は「キャビン」のフラン・クランツ。
ホラーマニアの友人は「アメリカンパイ」のアリソン・ハリガン。
「遊星からの〜」のキース・デヴィッドもちょっぴり出演。

ホラーマニア魂に満ちた作品を提供してくるシモンズ、今回も流石の出来!
80年代王道スラッシャー映画を逆手に取った怪作でございます。

不運にも殺人鬼になってしまった主人公。
ホラーマニアからの質問に答えるにつれ自分が犯人だと判明。
そこから殺人鬼目線の展開に変わっていきます。
過去をさかのぼるに連れ自分が犯した罪を目の辺りにする姿は悲しい。
そしてホラーマニアが提案した事件解決方法も彼には酷過ぎる。
スラッシャー映画ではお決まりなので仕方ないですが…

そんな不運な主人公を演じるフラン・クランツ。
「キャビン」でもナイスな'愚か者'を熱演してましたが本作も表情豊かで素晴らしい!
本当に不運な男がお似合いで。
この方の狂気に満ちた演技見てみたいですね〜

グロ描写も流石はシモンズ監督抜かりがない!
首＆腕チョンパ、頭部真っ二つ、モツモツなど量は少いものの血生臭い描写が揃ってます。
中盤までは変化系コメディを展開させ終盤はしっかりホラーしてるのも好感度高し！

ホラーマニアがホラーマニアの為に作り出した変り種映画です🎦

キャンプ場でキャンプカウンセラーたちがマスクを被った殺人鬼に次々殺され、リーダーのサムが逃げ込んだ小屋。そこでホラーマニアの女友達のチャックに電話で助けを求めるが、サムの話を聞くうちにチャックは疑問を持ち始める。怪我をしていないのに全身血まみれ、更にマスクと武器のナイフも持っている。もしかして殺人鬼は自分⁉︎
やがて呪われたマスクを見つけたところから自分のやったことを思い出していくサム。話を聞いて電話口で「彼の頭を半分に割ったの？」とか言ってるチャックが面白い。ホラーコメディでもちゃんとグロいし、ファイナルガールの存在もよくてなかなか面白かった。

連続殺人鬼からなんとか逃げ延びた主人公がホラーマニアの友人に電話で助けを求めるも、状況を説明しているうちに、主人公がその殺人鬼ではないかと疑われてしまう変則スラッシャー映画。なんとも出オチ感のある導入から、最後まで面白く引っ張る侮れない作品。スラッシャー映画といえば法則というかクリシェがはっきりしているので、こうした変則スラッシャーはこの先もまだまだ作られそう。実際、この映画も当然クリシェを逆手にとって面白さを引き出しているので、キャンプ場スラッシャーが好きな方におすすめです。