まいこ

ゴーストランドの惨劇のまいこのレビュー・感想・評価

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
3.5
絶望的な惨劇に巻き込まれた姉妹の運命を、全編に伏線と罠を張り巡らせながら描いたホラー。

人里離れた叔母の家を相続し、そこへ移り住むことになったシングルマザーのポリーンと双子の娘。奔放で現代的な姉ベラとラブクラフトを崇拝する内向的な妹ベスは、双子でありながら正反対の性格だった。新居へ越してきた日の夜、2人の暴漢が家に押し入ってくる。母は娘たちを守るため必死に反撃し、姉妹の目の前で暴漢たちをメッタ刺しにしてしまう。事件から16年後、ベスは小説家として成功したが、ベラは精神を病んで現在もあの家で母と暮らしていた。久々に実家に帰って来たベスに対し、地下室に閉じこもるベラは衝撃の言葉をつぶやく。

王道ホラー。怖い、意思疎通が出来ない、何がしたいのか分からないけどヤバい奴ら、血を這ってでも追いかけてくる、と、ただただ恐怖を味わえる作品。ある意味での成長物語。オマージュ祭り。台詞は多くないけれどここまで理路整然にストーリーが飲み込める映画は希少では。
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