如月カルラ

ゴーストランドの惨劇の如月カルラのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

叔母の家に引越してきた主人公家族たち。
外交的な姉と内向的な主人公。そんな引越し当夜に、一家を殺人鬼が襲う……必死で抵抗した母親が殺人鬼を殺害し惨劇の夜を越えるが、姉はこの夜を境に精神的に不安定になり家に引きこもり、主人公は惨劇をネタにした小説で作家になる。
そして実家に戻った際に、衝撃の事実と展開が……という話。

タイトルやラヴクラフト作品の紹介もあったので幽霊系ホラーかと思ったら、ヒトコワ系の映画だった。
姉妹への暴力描写が頻繁にあるので、若干胸糞感があり、視聴の際は注意が必要かも。

化粧をされ着飾られ殺人鬼に人形のように扱われながらも、反撃をして逃げ出す2人、偶然通りかかった警察に助け出されるかと思いきや、殺人鬼たち強かったなー。
不意を突かれたとはいえ警察官2人あっさり殺されてしまった……。
最終的に助け出されるとはいえ、母親を目の前で殺され、暴力をふるわれ、妄想に逃げ込む主人公の気持ちはすごくわかる。
妄想の中にいたままの方が苦痛はなかったのかも、とは思うけど、それでは2人とも助からなかったし、助かってよかったなって。
姉が主人公をずっと心配し支えていて、本当に強いお姉ちゃんだった。

展開が何度も覆されて予想を裏切ってくるので、突出したホラー要素もグロ要素もあるわけではないけど、割と引き込まれてみてしまった作品。
如月カルラ

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