アキラナウェイ

ゴーストランドの惨劇のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
4.2
【ほら、ホラー、怖くないヨ】
第4弾!!

え?これ行くの?
映画館、行くの?
ホントに行くの?

い゛ぐ!!!!

「ホラー映画は劇場で観るべし」がモットーだから!!

周りの皆様、どこのどなたか存じませんが、
劇場だったら1人じゃないし!!

そして、暗がりで誰も見ていないとはいえ、怖がってみっともない所は見せられまいという、大人の理性が働くし!!

因みに鬼才パスカル・ロジェさんも存じ上げぬし、「マーターズ」も観ていない。

まだまだレベルが低いのに難易度高めのダンジョンに挑む気分でLet's go!!

さぁ、生きて帰って来れますように!!

人里離れた叔母の家を相続し、そこに移り住むことになったシングルマザーのポリーンと姉のヴェラ、妹のベス。新居に到着した夜、2人の暴漢が彼女達を襲う。
——惨劇から16年。奇跡的に生き残った親娘が、かつての家で再会を果たしたその時。悪夢が再び訪れる。

こっわーーーー!!
こっわーーーー!!

こ、こ、怖いけど、これは大丈夫なタイプのホラーかも!?

これ以上ネタバレなしでは語れませんので、以下ご鑑賞済みのホラーレベル99の紳士淑女の皆様のみ、読み進めて下さいまし。



















えっと、犯人が人間なら、基本的に大丈夫!!
もっと、悪霊とか悪魔とかが絡むとキツイけど。

所謂トラウマホラーと呼ばれる類いで、そりゃ勿論怖いけど、相手は人間。勝機はある!!

感心したのは、その構成。

16年の月日が経ち、小説家として成功したベスと、過去のあの日に囚われたままのヴェラ。
ヴェラに対して、目を醒ます様に語り掛けていた筈のベスが感じる違和感…。

目を醒ますべきなのは…

自 分 ! !

理不尽な程に恐怖と絶望のどん底に突き落とされた時、誰もが「夢なら醒めてくれ」と願う筈。

その、恐怖の深層心理を逆手に取った展開に思わず唸らされる。

彼女達はまだあの悪夢の中なのだ。

逃げても逃げても、魔女と怪物に引き摺られ連れ戻される、恐怖の無限ループ。

お人形さんにさせられて、片足掴まれて宙吊りにさせられて、そりゃもう、漏らしちゃうよね。バーナーで手首焼かれるとか勘弁して欲しいよね。何が怖いって、理解が出来ないド変態がやっぱり怖いよね。

これは多分女性の方が感情移入し易い分、怖いかも。

でも、何が素晴らしいって、平穏な空想世界に逃げていた少女が、(如何に厳しくても)現実の扉を開けて再び立ち向かうという、1つの決意がしっかり描けている事。

その、少女の強さに涙がほろり。

無事生還出来たし、「大丈夫」と言い聞かせて帰路に着いたものの、動悸が止まらない。
ドキドキドキドキ…。
うん、やはり多少のトラウマは残るみたい。

公式HPのパスカル・ロジェの写真が、おでこしか写ってないのが個人的にツボなんですけど!
調子に乗って、このまま「マーターズ」も観てみます!

…多分。