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DUNE/デューン 砂の惑星のmarinonのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの投稿です。久々に言語化しないと自分の感想…というより気持ちがわからない映画だと思ったので書いてみたら長文になってしまいました。

最初に断っておくと面白くないわけでも自分に合わないわけでもなくて、好きなところとしては
1.羽ばたき機!ビブラーバみたいで可愛げがある。
2.砂虫!もっと出てきてくれてもいいんだよ。あんなのいたらもう神様だよね。砂虫=砂漠を産むもの=神様。王蟲もだけど自分はこういう設定が好きなんだろうな。
3.オスカー・アイザック!この人映画によって全然印象が違うの凄いな〜。ちゃんと売れないフォーク歌手にも奇特なAI開発者にも青二才の飛行士君にも質屋を襲うチンピラにも見える。今回はちゃんと周りに慕われる良い父親に見えました。

良いところ好きなところはこれ以外にもいっぱいあるのですが何故かフワッとした感想しか浮かんでこないのがこの映画の不思議なところ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴは私が結構好きな映画を撮っている(大雑把に『ボーダーライン』『プリズナーズ』『メッセージ』『ブレードランナー2049』の順)のですが、おそらく登場人物が少ない分それぞれの感情の動きがじっくりわかる所が好き。なので、登場人物の多い今作は少し不安もあったりしたのですが…的中してしまったのかも。ドラマがほとんど自分の中に馴染まないままするんと通り過ぎていってしまったような感じ。それを意図しているのかな?

ニュータイプのハムレットの序盤みたいな展開のためか、よくできたお芝居をすごく遠くから見ているようでした。砂漠のシーンも綺麗だけど心に残るわけではなく、結局一番印象に残ったのは唐突な全裸アイザックと天井に張り付くステラン・スカルスガルド(!)という不思議な事態に。こんなこと言ってはいるけど面白いし好きなんですよ。もう一度観に行きたいな。

それはそれとして、スターウォーズってよくあんなに色々な要素をわかりやすく娯楽映画としてまとめて出せたな〜と妙な方向に感心してしまいました。
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