うるとらべんじゃみん

DUNE/デューン 砂の惑星のうるとらべんじゃみんのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
1.7
これはすごい!!

マジで、すごく面白くないです!!

映画ですから、いろんなシーンがあって、
シーンとシーンがつながってストーリーを描いていますが、
なんと、全てのシーンが面白くない。
全てのシーンがオチがなくて、ダラダラしています。

どうしてかというと、
全てのシーンがDUNEの世界観を楽しむための知識を、
観客に伝えるための解説のようになっているからです。

面白さレベルは取扱説明書レベルです。

これがDUNEの世界観ですよ!とシーンを重ねていますが、
分厚い取扱説明書を無理矢理読まされている気分です。
途中で、ウトウト眠りました。

とにかく、テンポが悪く、圧倒的にスピード感がない。
人間模様や心理は一切ありません。
それなのに全くスピード感がなく、観るものを眠りにいざないます。

この映画の評価が高いのは、
ウトウト眠った人たちが、
よく評価できず、辛口評価をつけるのも躊躇われて
とりあえず星4くらいをつけてしまった結果ということではないでしょうか。

色々なSFに影響を与えた作品だと、きいていますが、
逆に言えば、その後の色々な作品を体験済みの観客にとっては、
観ているこちらが恥ずかしくなるくらいの
手垢のついた設定とストーリーです。

どっちがオリジナルとか言うよりも、
いま、この時代に、この作品をリメイクするなら
それなりのエンターテイメントに仕上げて欲しかった。

オリジナルをリスペクトするあまり
オリジナル作品の取扱説明書を作ってしまった感じでしょうか。

100分くらいかけて、取扱説明書を読まさせた後、
後半は、少しストーリーが動くのですが、
相変わらず、各シーンにスピード感がなく退屈。
映像やCGを頑張りました!
というのは理解しますが、
感動もワクワクもハラハラもありません。

おそらく、出演している俳優陣でさえも
今、自分がなにをやらされているのか
設定やストーリーを理解できないままに演じているのではないでしょうか。

早く終われ!と願いながら観ておりましたが、
いきなり終わって、
「えっ!?ここで終わりかよ!?」
という終わり方でした。