あべくん

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのあべくんのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

ドラクエⅤ天空の花嫁はゲームの青春時代まっただ中にスーパーファミコンでプレイしました。

この映画が告知段階でドラクエファンあたりから酷評を受けていたのは知っていたけれど、スライムがぽよぽよ動いて音楽がすぎやまこういち氏ならばやはり観たいと思い、あまり期待をしないよう鑑賞しました。

幼少期が体感5〜10分ほどしかないのは残念だし、話の本筋以外はだいたい違う話だけど、ドラクエを原案にしただけの創作なのでそれはそれでよかったし、積年の思いが重いせいか内容とはまったく関係のないところでめっちゃ涙でるな…となりながら観ていた。

スライムが なかまに なりたそうに こちらをみている!それだけで感動した。
幼少期の声がちゃんと子どもの声なのもうれしいし、主人公がしゃべるので自分がプレイしている時よりも人間みを感じられて新鮮でよかった。
ビアンカ派フローラ派の戦争が起きるから、作中では結婚しない(息子が天空の勇者ではない)展開なのかな?と考えていたけど、ちゃんと結婚したし、双子ではないけど天空の息子も生まれてよかった。
でも、音楽は上手に使えてないな???

戦闘シーンがかっこいい!
魔法が全部かっこいい!
ゲレゲレでいってしまったのか…
メタルスライムはお前にははやすぎる!
フローラええ子や…
ヘンリーの登場の仕方がずるいかっこいい!
ゲマ最高にヤなやつでさいこう!
など
おもっていたよりずっとたのしんで観ていた。
だから、ほんとうにびっくりした。
ミルドラース(?)がでてきた後の展開が衝撃すぎて、彼がなにを言っていたのかほとんど覚えてない。
ただただびっくりしていた。
いままでのすべての感情が粉々に打ち砕かれてびっくりした。無に帰した。夢から覚めた。ぼうけんのしょが消えた音を聞く絶望ともちがう。現実。なにそれ。おいしいの?ゲマ泣いてない?
この結末(?)でどの層が感動するのか、誰にささるのか、わたしには見当もつかない。
すごい映画でした。「物語」と呼んでいいのかはわからない。あれはなんだったのだろう。

上映後に、男性2人できていたひとが「すごくよかったから、ショック…」と言っていました。ほんとうにそれです。終盤まで話に入りこんで思い出とともに楽しんでいたから余計に残念です。
監督はゲームもアニメも憎んでいるのかもしれないとすらおもいました。でも、ドラクエをしたくなったからある意味成功している。

幼少期をスキップしたから短縮されていたのは理解したけれど、あんな熱い気持ちを持っていながら幼少期をスキップするドラクエプレイヤーが果たしているのだろうか。


客層は8・9割男性。