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グレース・オブ・ゴッド 告発の時のlemmonのレビュー・感想・評価

3.6
教会内の性被害。小児同性愛。
何十年も苦しんだたくさんの人たちの中で、立ち上がった人たちを描く。

相手方の嫌らしさはさほど取り上げられず、あくまで立ち上がった人々の心情、葛藤、それに周りの家族たちに寄り添った形で描かれる。

直接的な描写はないが、観ている最中は胸が痛い。何気なかったが、ケーキ屋さんでのやりとりは、「あー、それでも胸の奥底に押し込めている人もいるのではないか。」と、この悪質な犯罪の罪の根深さを感じた。

信仰。
神。
いっさい信じていない自分には、
この手の団体の意味すらわからない。
本作の内容とは関係ないのだが、
こういったことを知ると余計にそう思う。

オゾン監督としては、真っ当に描いているが故、彼にしては異色作。
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