ヒドゥン

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいのヒドゥンのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

幼少期のトラウマから手の付けられない問題児と化した
ベニーを周りの大人が何とかしようとしてても空回り。
あちこちの施設をたらい回しにする行政のやり方にも疑問。

一つの場所で同世代の子供たちとコミュニケーションを取れるように
教育していくべきなのに腫れもの扱いされたら治るものも治らんよ。

ミヒャのおこなった森での生活は完全に逆効果で
ミヒャへの依存を植え付けるだけの結果になりそれがさらに
悪い方向へと進んでいく。

母親も毒親で母親も教育し直したほうがいい。
一緒に暮らすとか嘘をついた挙句に育児放棄とか終わってるわ。

最終的にこの映画のベニーは何も解決せずに最後まで
システムクラッシャーのままだったけど
この先もっと年齢が上がると隔離病棟に入れられる
未来しか見えない。

実際の保護施設の問題児を取り扱った
ドキュメンタリーのようでもありある意味社会派映画。
よくあるタイプの最後に素直になって親元に帰れるとか
お決まりのパターンじゃないので逆に心に刺さる。

ベニー役を演じたヘレナ・ツェンゲルの演技力には脱帽。
当時10歳でこの演技は驚嘆に値する。
今後の活躍にも期待したい。
ヒドゥン

ヒドゥン