健一

在りし日の歌の健一のレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
4.4
昨年のベルリン国際映画祭にて最優秀男優賞と女優賞をW受賞。

3時間5分の超大作!
見応え満点💯。素晴らしい作品でした。

この作品に「在りし日の歌」というタイトル(邦題)を付けた人天才ですね。
本当にいいタイトル。素敵です。

'80年代から'10年代までの30年位の間の激動の時代を生きた中国のごく普通な夫婦の物語。
様々な悲劇に襲われる夫婦だが、くじけることなく懸命に生きている姿に涙が止まらない。

中国の田舎町に住む二組の夫婦。
それぞれ同い年の小さい男の子がいて子供達も兄弟のような絆で結ばれている。
しかしある事故をキッカケにそれぞれ被害者、加害者になってしまい、二組の夫婦の関係も疎遠になっていく。

劇的な事柄があるにせよ、本当に普通の夫婦の30年間を時間軸を絡ませ淡々とみせる185分間。

それでも全く飽きることなく むしろもっとこの夫婦の日々を見ていたいと思うほど。
それは恐らく 親近感 なのだろう。
自分にも、自分の周りの人間にも起こり得る出来事なのかも? と思わせてくれる このうまさ。監督もそこを狙って本作を作ったのだと思う。

ただ難点なのは中国映画あるあるだが、登場人物が多くなると誰が誰だかちょっとわからなくなる。

文化大革命、一人っ子政策、社会主義的思想など日本人に馴染みのない事が説明も無く映画は進んで行くので 気を抜くと置いていかれるかもしれない。

それでもやっぱり。素晴らしい作品でした。この所 映画館で観た作品が不作続きだったので 今回は当たりでした。

もちろんラスト。
大号泣! また2リットルくらい涙が出ました。


2020年4月6日(月) 11:30〜
角川シネマ有楽町
💺237
客入り 60人くらい。

今回久々に訪れた角川シネマ有楽町。
ビックカメラの8Fにあるミニシアター。
オープン時は シネカノン有楽町 という館名でしたが、シネカノン倒産後この映画館も一時期閉館に追い込まれたが角川映画が救いの手を差し伸べて現在に至る。
健一

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