在りし日の歌の作品情報・感想・評価・動画配信

「在りし日の歌」に投稿された感想・評価

Yuta

Yutaの感想・評価

4.5
途中から、泣きっぱなしだった。当事者にも周りの者にも一番起こってほしくない事故。それぞれが苦しみながら生きていく。主人公二人の人間性が素晴らしく引き込まれていく。ある意味、理想の夫婦です。子供を産む産まないは、神や国が決めるのではなく、当人が決めるのが当然です。
d3

d3の感想・評価

4.2
社会主義国家での生活には、外と内、ふたつの世界が存在する。建て前が絶対的な正義である以上、身内意識は強固に結びつく。
外での立場が存在意義のすべてであるからには、身内に対してもただ甘いだけでは成立しない。そこに歪みが生まれる。
中国によるセルフパロディーの感もあり、現代はすべてが開放され自由な雰囲気で描かれているが、過去と比べて相対的な自由に過ぎないことは世界が知っている。
多くの人にとって社会システムに翻弄されながらも必死で生き抜いてきた過去を清算できるリミットが近づいているからこそ、この物語は輝いて見えるのだろう。
饅頭(マントウ)が美味しそうだなぁ。

1人の子供が亡くなるシーンから展開する。
その両親と取り巻く人達の話を時系列を入れ替えながらフラッシュバックする様に辿っていく。終盤のみ現代。
文革最中、人目を盗んで聴いたという蛍の光。
一人っ子政策最中での計画外の妊娠。
規律を乱すとして、西洋音楽を聴きダンスホールへ行っただけで拘束される人。
集団解雇。経済発展。

何処の国であってもジェネレーションギャップというのはあるけれど、現代の中国はそれがとても激しいものだと思う。
ネットスラングで大陸を指して「父さん」と呼ばれる事もあるが、30年前くらいの描写はマジで「北の父さん」って感じ。あ、でも北の父さんはソ連か…。
まぁそれはともかく。
上の人間に言い返してた描写もあったけど。実際も言い返せてたんだろうか。

時系列がバラバラに登場する事に関しては「これがいつの描写なのか」概ね理解するのに困難は無かったが、少し分かりづらい場面もあった。
それと、おそらく編集か検閲か何かの都合で展開をカットしたのだろうな、と分かる場面があった。いきなりブツっと話が途切れた部分があって気になった。
しかしながら、川が流れる様な、移ろいゆく時代と人の様子がきちんと感じられた。

うーん、とりあえず父ちゃんよ。パイプカットできないんなら避妊しようよ。
女性達と精神的には痛み分けだとして、身体に負担がかかるのは産んでも産まなくても、どう転んでも女性なんだから。
てか結局あの後に彼女はどうしたんだろう。。
何故描写を入れなかったのやろ。
それともカットされたのか。
それとも(そんな事ないと思うけど)嘘だったのか。
スカイプか何かの通話場面はこっちまで無駄にドキドキしたわ!w

ハオハオを彼の両親が責める場面は見ちゃおれんかった。そら責めたくなるだろうけど、あの場合ケアしてあげなきゃ。。
そして「子供がした事だ」の正しい使い方がされてたな。
ハオハオも長い間辛かったね。。

あの仲間の中ではふくよかな体型の女性が何か好きだった。
作中の誰もに色々な事があったけど、彼女はあの中で1番心が安定してそうで。

ちょっとした描写だったけど、ヤンキーの子達が料理を貰って「ありがとうございます」ってちゃんと言ってんの、何か可愛かったw

夫婦役のお2人の演技が自然でとても良く、若い頃の描写には若さを、老いてからの描写には老いを、その表情から感じられた。
序盤に登場してから思っていた以上に出番が少なくてびっくらしたがw、その序盤の王源の「悪かったな、こんな子で」の直前の表情も本当に素晴らしかった。
Lun

Lunの感想・評価

4.5
心に秘める様々な想い…。お互いを想えばこその…。夫婦であれ、親子であれ、友人であれ。
その言動がとっても沁みる…。

見終わって、あぁー良い時間だったと思える映画。
Nobu

Nobuの感想・評価

4.3
何十年もの重みを疑似体験したかのような感覚にさせる脚本はあっぱれ。
それにしてもつらい。
olf

olfの感想・評価

-
すごく良くできてるし、国の過ちによって翻弄された人々を描いて検閲も通ってるからさらにすごいな〜カメラワークもめっちゃ好きだったし、お芝居も良かった
おかゆ

おかゆの感想・評価

3.9
主演お二人の演技がほんとに素晴らしくて、2人の悲しみや辛さがものすごく伝わってくるようで、涙が止まらなくなる。
お互いがお互いのために生きてる。

久しぶりに故郷に戻った2人が、亡くなった息子のお墓の前で静かに過ごす姿がとてもいい。言葉はなくても、長年支え合ってきた2人だからこその空気感。
そのあとにシンシンからの電話に嬉しそうにしている後ろ姿がとても印象的で、この先の2人は笑って生きていてほしいと、余韻に浸らせてくれる。
とてもよい終わり方でした。
3時間、暗い内容だけどあっという間に終わってしまう。
wada

wadaの感想・評価

3.7
突然の悲劇により最愛の息子を失った夫婦の物語。一人っ子政策により子供を下さなければならない苦しみが胸に迫る。生きていれば良いことが必ずあって、それが少しずつ積み重なっていくにつれ、人は再生することができる。
t

tの感想・評価

3.6
疲れていたのもあるせいか、途中何度も寝てしまいながら繰り返し再生して観終わりました。
耐え難い痛みの長い時間を超えて、新しい命が生まれる、希望はある。
生きていればそんな瞬間もあるんだと
感じました。
もう死んでしまいたい、それでも誰かの顔が浮かぶ、人のために生きることが生への命綱だと、共感しました。

このレビューはネタバレを含みます

家族の絆、友人の絆
 中国地方都市の工場で働くヤオジュンとリーユン夫婦。ひとりっ子政策の為に2人目を妊娠したのに中絶させられる。工場の社員は殆どが社宅で暮らしている様子で、家族ぐるみのお付き合い。子供同士も仲良し。
 そんな中で起きた子供の事故。ヤオジュンの息子シンシンが子供同士の水浴びで死んでしまう。工場の人員削減もあり、別の土地へ引っ越す。仲の良かった友人たちとも疎遠になり、、、
 ひとりっ子政策の為に2人目を堕し、たった1人の息子を亡くし、仕事も解雇。失望の中で幸せだった頃の友達とは以前のようには付き合えないだろう。ヤオジュン夫婦も勿論、一緒遊んでいた子供のことを恨む気持ちはないし、友人夫婦を責めたりしない。でもやはり会えば辛いから、会えない。
 子供を亡くした親も地獄、死なせてしまった子供ハオハオも、その親も地獄。20年以上過ぎてハオハオの母親が病気になり死の間際でやっと謝ることが出来た。20年、忘れることなんて出来ない。ハオハオも立派に医師になり、結婚もして子供ももうすぐ生まれるけれど、1日も忘れたことはなかったのだろう。ようやくヤオジュン夫婦に打ち明ける場面は感動的。
 30年近くの夫婦の物語。シンシンを亡くした後、養子を迎えたり、その子と折り合いが悪く、家出されてしまう。ヤオジュンも浮気をしたり、思い悩んだリーユンは離婚を切り出し、自殺未遂までしてしまう。人生山あり谷あり。それでも、夫婦別れず乗り越えて、手を取り合いシンシンのお墓参りに行く。ラストは家出した養子のシンシンから電話、どうやら恋人を連れて戻って来る様子。辛い人生だったけど、残りの人生は幸せに穏やかに過ごしてほしい。
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