大鳥涙

ワン・セカンド 永遠の24フレームの大鳥涙のレビュー・感想・評価

3.5
On the sky to IST
見逃していたので、機内とはいえ早々に鑑賞できて嬉しい。
今作の根底に根付くヒューマニティーには、張芸謀ならではの優しさが溢れる。文革はドラマチックに過ぎるが、彼が撮ると何処か救いがある。博愛より情が優っているところが彼らしくて、「活きる」と「あの子を探して」を思い出した。いよいよ齢を重ね、円熟の域に入ったな。でも引退前に「紅いコーリャン」に戻って、慟哭溢れる作品をもう一本撮って欲しい。砂漠のカメラに、ふとそんな期待が過った。
大鳥涙

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