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赤い闇 スターリンの冷たい大地でのgucciのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

主義を語るのは難しい。考えが複数あれば正解はその立場それぞれに属す。旧ソビエト時代の虚栄と嘘を期せずして暴いてしまった実在の人物、ガレス・ジョーンズ。が、しかし、人の家の台所を勝手に見て暴いても良いものか?大勢を救う為の大義、正義感なら許されるのか?劇中、ある作家が、旧ソビエトの大いなる実験はまだ時間がかかる故、評価は難しい、とのセリフがあったが、悲惨な状況を目の当たりにし、ヒステリックになる主人公が、平等主義は程の良い詐欺だ!と吐き捨てる中、諫める唯一の言葉。「チャイルド44」という本でもこのウクライナの様な状況は描かれていて、ロシアはこの本を発売禁止にし、映画ももちろん上映禁止にした。僕らは知らなくても良い事まで、出歯亀的に知りたくなってしまう。知った事で良い方向に回れば知るべきか?知らなくて良いのか?ちょっと考えてしまう作品だった。この出来事ホロドモール=人工的大飢饉は結果、失敗で許される事象でないけども。
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