EDDIE

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.1
実際の事件を知る意味ではいい。ただ映画として評価しづらい。他の殺人鬼と異なり彼には全く美学を感じなかった。酒浸りの癇癪もち、計画性も何もない。狂った殺人鬼の日常を淡々と見せられただけ。ヨナス・ダスラーの怪演は◎。

シリアルキラーもの。定期的に公開されるわけですが、今回は顔が醜いだけの至って普通の青年が主人公。その名もフリッツ・ホンカ。『僕たちは希望という名の列車に乗った』での好演が記憶に新しいヨナス・ダスラーが演じます。
特殊メイクも勿論ですが、彼自身のフリッツが憑依したかのような本気の演技には圧倒されました。いや、マジで怖い。

冒頭からなかなかグロい演出が入り、見るものを選ぶ作品であることは確実です。人にもそう易々とオススメできません。
フリッツはまさに子供がそのまま大人になったような、もしくは動物的欲望を我慢できないようなそんな男でした。
アル中で気持ちが大きくなる分、やはり彼の心根はかなり狂っていたのでしょう。お酒は本性を現すといいますからね。

正直フリッツが無計画にどんどん殺人を犯し、結局「ほれ、見たことか!」とばかりに彼の殺人が世にバレるので、映画として優れている何かを私は見出すことができませんでした。
グロいサスペンス観たいなら、もっと違う作品見た方がマシです(笑)

ただ一つ世の女性の方々には、お酒を奢ってもらったからといって簡単にホイホイ見知らぬ男についてってはいけませんよというメッセージにはなるかなと思います。

※2020年劇場鑑賞33本目
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