唄う巨人
世の中の人がビールズを忘れてしまった世界でビートルズを歌う。
「巨人の肩に乗る」フランスの哲学者ベルナールの言葉で、人類がやってきた功績の積み重ねを巨人にたとえています。
ビートルズやオアシスや、もっと昔の偉大な音楽家たちの積み重ねがルーツにあってそれに自分の発想を足していきながらミュージシャンは新しい音楽を作っている。巨人の肩に乗れば見たことのない景色が広がっているのだ。
この巨人自体が居なくなって、巨人に自分がなりきる。
作中で主人公がずっと不安なのは自分が巨人じゃないのを知ってるから。ビートルズの曲は偉大で、人々の心を動かす力を持っているが、自分の力ではないことを知っている。巨人のフリをしてるのに普通の人間であることがバレてしまうのが恐ろしいんだ。
歌い続けていいか。そういった不安だ。その答えがイエローサブマリンと共にやってくる。
映画もビートルズの力を借りて素敵な映画に仕上がっている。
でもヒロインの女性はしっかり嫌いだ。