あかペン先生

風をつかまえた少年のあかペン先生のレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.8
字幕鑑賞。
2020年202本目。

アフリカ、マラウイという国で起きた実際の出来事を描いた作品。
後半まで淡々と進んでいくストーリー。
物語の邦題にもなっている風車を作る過程が意外とあっさりしてたかな。

飢餓。日本という国では現状無縁すぎてなかなか想像をつくこともできない世界。
しかし現実問題、明日食べれるものがない人たちがいるという事を再認識した。
改めて好きなものをバカスカ食べれる環境に感謝。

祈祷師や儀式といった前時代で非科学的な文化・伝統・風習が根深く残る中、科学という実態に基づいた理論を使い、困難を乗り越える主人公ウィリアムが素晴らしかった。

作品にはあまり描かれなかったが、飢餓という極限状況の中では、必ずといっていいほど食料を巡って暴動や殺人が起きてしまう。
語られることのないまま消えていった数多の屍があることも忘れてはいけない。。。

【神は風のごとく全てのものに触れる】
あかペン先生

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