まの

風をつかまえた少年のまののレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
4.0
アフリカの貧しい家の少年が飢餓で苦しむ家族の為、同じ地域に住む人の為に独学で風力発電を発明したと言う実話です。

貧しいと言うだけで学問も受けられず、干ばつで穀物の収穫も出来ず、生きる為に食べ物を奪いあったり、娘が食いぶちを減らす為自分が犠牲になり、男と駆け落ちしたりと本当に辛い話ばかり。
そんな中、どんな逆境にもめげず、何とか工夫して苦難を乗り越え、必死で風力発電について真剣に考えるウィリアムの前向きな姿が素晴らしいです。
貧しさはとても辛い事だけど、そのおかげでウィリアムの様に生きる力をどんどん強くしていけたのだから、悪い事ばかりでは無いかもしれないなぁと思いました。

みんなの助けもありやっと完成した風力発電、そこには父親がとても大切にしていた自転車の車輪も一部として活躍していたシーンはクスッと笑えました。
どんなに貧しくても父親は必死で家族を守ろうとし、母親は学問の大切さずっと言い続けていた事が素敵でした。

エンドロールまでしっかり観て欲しい素敵な作品でした。
まの

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