バニラ

風をつかまえた少年のバニラのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.5
貧困率が高いマラウイ、独学で風力発電を開発したウィリアムカムクワンバの物語。
タイム誌「世界を変える30人に選出」らしい。
なかなか良かった。
飢饉による食料の奪い合いや大統領を批判した族長の拷問など厳しさも描かれていて、ドキュメンタリー風でもありながら映画としてのバランスも良く素晴らしい作品だと思う。
主演のマクスウェルシンバはしっかり者、リアルに演技してました。
学校に通う身であるのに学費が払えないはツラい、泥棒呼ばわりまでされて酷すぎた。
日本じゃ反抗期だけど立派だなあ。
監督のキウェテルイジョフォー自らが演じる父親、やりきれず苦悩する面も考えさせられた。
ストーリーはもっと早くから風車を作るものと思った。
自転車を息子に託すきっかけになったのは失敗ばかりの人生だと話す奥さんの涙だった。
そして最後に成功を迎える。
しかし強風で吹っ飛びそうな、最初のチャチイ風車もグレードアップしたのね。
イジョフォーが監督としての才能も見せたと思う。
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